2017年3月27日月曜日

白黒六枚胴3 札板合皮貼り~胴パーツ穴開け

前回は胴のパーツに合皮(合成皮革)を貼っていきました。

残るは札板(さねいた)のみ!

どんどん行きましょ~

 


今回は先に札板の裏に合皮を折り返したときののりしろを書いておきます。

 


合皮の方にも貼る位置の“あたり”を付けてあるので、あとはひたすら貼るだけ。


そして角を落とします。 


枚数多いから一番時間かかるのに文章にするとサクサク進んでしまう!

なんか悔しい!(笑)

 

気を取り直して・・・

はみ出した部分を、裏に折り返して接着していきます。


 

無心でひたすら。


右に見える肉球は猫の毛を取るためにあるコロコロなのですが、今回合皮が白くてほこりが目立ち気になったので貼る前に全部コロコロしてました(汗)

ともあれ貼り終わり―!

 

乾燥させるため札板はここでいったんお休み。

 

もうちょいやるか!

札板の乾燥を待つ間に、胴パーツに穴を開けていきます。


脇板(わきいた)は立体的になっちゃったから型紙を当てるのがちょっと難しい(汗)

 

同じように肩上(わたがみ)も


 

胸板(むないた)も押付板(おしつけいた)も


これでウレタンパーツの穴開け完了!

白い合皮もなかなか美しいですな。

 

ついでに他の胴パーツも


穴開け完了~

 

この数ですら結構大変なのに本物の鎧なんて穴の数の桁2つか3つくらい違うんだからよくやるよな・・・

 

このあたりから急にパーツっぽくなってきて作るのが俄然楽しくなってきます。

とはいえ疲れたので今回はここまで!

 

 

続く。

2017年3月25日土曜日

白黒六枚胴2 胴パーツ合皮貼り

前回でウレタンやダンボールパーツをすべて切り出し、合皮(合成皮革)も全部切り出しました。
今回はそいつらを貼り合わせていきます!

 


まずはダンボールパーツ(胴)から。ここは黒い合皮を貼っていきます。

折り返して裏側も。サクサク行きます。


他のもどんどん貼って


胴パーツ貼り終わり!

六枚胴なので六枚ですね。

 

次は、


ウレタン!

 

先に大きい胸板(むないた)と押付板(おしつけいた)から貼りましょうか。


もう少しムラなく塗れるようにしよう・・・

先に押付板の合皮の裏にGボンドを塗り、乾かします。

ちなみに僕はGボンドを缶から紙コップに移す派。


同様に胸板に使う合皮にも塗り、ウレタンの方にもGボンドを塗ります。

こっちももっときれいに塗れた方がいいんでしょうが、この程度の作りなら表面に影響しない(はず)なのであまり気にしない←

 

両方ともある程度乾燥したら貼り合わせます。

押付板から!


合皮が白いのでわかりにくいですが、ふちに段差があるのでそこは気をつけて細かく貼っていきます。

同様に胸板も表を貼り、側面も折り返します。


こっちの方が曲線が多いのでちと難しい(汗)

ともあれこれで余分な合皮を切り落とし、裏側に貼り込みます。


できた!

 

残りのウレタンパーツも一気に貼りましょうかね!


胸板などと同様合皮とウレタン両方にGボンドを塗り、


乾いたら接着!


ふちを折り返して、


裏側まで貼って完成!!


 

ふいー。

細かくて数が多いと合皮にGボンド塗るのがちょっと大変ですわ。

塗ったところが伸縮して放っておくと丸まってダメになりかねないんですよねぇ・・・

やはり塗ってから切り離すしかないのか。。。

単色だったらそれもやりやすいと思うので、また次回の改善点ということで(汗)

 

とりあえずこれで胴のパーツは全て合皮を貼り終わりました!

今回はここまでー。

 

続く。

2017年3月22日水曜日

白黒六枚胴1 作りはじめ~材料切り出し

今回からまた新しい鎧を作っていきますー。

まぁ新しいと言っても部分的に色が違うだけで型は同じなんですが←

 

最初はほぼ同じものを作ろうと思っていたのですが、家にあった黒の合皮だけでは一領分作れないことが発覚したため余ってた色の合皮と紐を使い白と黒で行こうと決定。

 

名付けて「白黒六枚胴」。・・・ザ・安直(笑)

 

型は同じなので材料もほぼ同じ。

気になる方は前回の記事を参照ください↓

【材料記事】黒六枚胴1 材料

前回と異なる点は、胴体以外を白い合皮で作り、紐の色も変えることくらいですかね。

 

レッツ製作!

 


まずは数の少ないウレタンパーツを切り出す。

黒いふちがあるのが胴の上部に使う胸板(むないた)と押付板(おしつけいた)なのですが、今回はふちの下側をなくしてみる。多分ダンボールとのつなぎめで目立たないから問題ない。

ちなみにウレタンパーツは基本5mm厚で、ふちだけ3mm厚を使ってます。

 

続いてダンボールパーツ!


数は多いけど形は単純なのでザクザク行きます。

 

パーツが揃ったところで今度は先ほど切り出したウレタンパーツの一部を加熱して曲げていきます。

ちょっと料理番組っぽくなるかと思ったけど全然そんなことなかったよかった。

 


これらは脇板(わきいた)といって、脇腹部分の上部(つまり脇の下あたり)に付けるパーツです。

今は平たいこいつらを、上にある電熱器で加熱して・・・


立体化!

 

これで胴体の他のパーツと形がなじんで良い感じになります。

 

ダンボールとウレタンが揃ったのでこいつらに合わせて合皮(合成皮革)も切り出しましょう!

 


これと


これね。

 

革の質感があるので真っ白っていうよりはうっっっっすらクリーム色って感じかな?

 

こいつらをパーツに合わせて切り出して今回は終了!


四角いパーツが多いから結構簡単だぜー。

 

 

続く。

2017年3月17日金曜日

黒六枚胴8 袖と草摺組み立て~完成

前回ついに前後の胴ができました!

残る大きなパーツは袖(そで)と草摺(くさずり)!



前々回大量に作った札板(さねいた)を


4枚一組にして紐でつないでいきます。

(ちなみに間違えて開けた穴の所には、構造上全く関係ない紐を通して装飾にしました…)


一つ目出来上がり!


装飾がなかなかいい味出してるじゃないか…!


これひとつで袖にも草摺にもできます。

他のもどんどん作っていきましょう!


出来たー!


慣れた作業ではあるので一組作るのにだいたい10分くらいなんですが、やはり同じ作業を何度も繰り返すのは骨が折れます(汗)


ともあれこれで主要なパーツは全て完成!


このまま一気に行ってしまいましょう!


草摺を三組、前胴に取り付けます。


前胴の各部に着るとき用の紐をいくつか付けました。

だいぶ鎧っぽくなってきた!


後胴も同じように草摺を取り付け、出来上がった前胴と後胴を肩上(わたがみ)パーツで接続!



これだけでも雑兵の鎧としてならもはや完成したようなものですが、ここに残ってる袖を取り付けて



ついにかんせーい!


これ以上見やすい画像が撮れなかったのはご愛敬←



いやー、長かった。

何とか黒六枚胴を作り終えました!


ちなみに画像ではわかりませんが(てかまた写真撮ってないorz)、袖の裏にゴムバンドを付けて腕を通すようにして、刀を振りかぶったときに袖が跳ね上がらないようにもしてあります。


また胴を前後に分けたので、着用者の体格に合わせて多少調整できるようにもなっています。


籠手やすね当ても装備した状態で鎧を着てみました。




そして少し動いた動画を撮影しました↓


照明が暗くて鎧が見えづらく申し訳ないのですが、とりあえずこれくらいは余裕で動けるよということで。


完成形からいきなり観たら、元がダンボールだということはかなりカモフラージュできたんじゃないかと思います。


とはいえ(ブログ記事も含めて)まだまだ改善点は多そうなので、今後もまた作っていきたいと思います。


今回はここまで!

おつかれさまでしたー!


終わり。

2017年3月16日木曜日

黒六枚胴7 胴組み立て

前回は札板(さねいた)を作り終えました。


今回はすでにパーツのそろっている胴を組んでいきたいと思います!
 

まずは、胴のダンボールパーツとウレタンパーツを紐でつないでいきます。


穴を同じ位置に開けているので、布を縫うときのように紐で各パーツをつないでいきます。

ちなみに!これが!ずっと正体を現さなかった胸板(むないた)です!!!

 

…ふぅ。あらためて。

取り付け途中の曲線があるのが胸板で、その上にある四角いパーツが押付板(おしつけいた)です。

これらは脇板(わきいた)同様ウレタンパーツなのですが、ふちを盛り上げて作ってあります。

 

胸板の部分は刀を両手で持って振るときにかなり高確率で腕が当たる箇所なので、ウレタンで作ることで破損を防ぎます。

以前ダンボールだけで作った鎧で舞台に出演したこともあるのですが、何度か使うとすぐこの部分が歪んでしまっていました。

ここは腕が当たりやすい上にデザイン上強度も弱いので、壊れやすかったんですね。

 

また、パーツ同士を紐でつないでいるのも破損防止のためです。接着剤でも大丈夫だとは思うのですが、接着面が少なく万が一舞台上で外れても嫌なので紐でつなぐという方式にしました。手間はかかりますが、最悪壊れてもいきなり全部外れることもありませんし、かなり信頼しています。

ちなみに今まで壊れたことは一度もありません。

 

 

胸板と同様に他の胴パーツもどんどんつないでいきます。


六枚胴っぽくなってきたぜー!

 

さて、胴を縦につなぐ作業は終わったので、今度は横につないでいこうと思います。


合皮も紐も黒一色では地味なので、今度は赤い紐を使ってみました!

 

こんな感じで脇腹パーツと接続して、


前胴が完成!

とても四角いダンボール箱から生まれたとは思えないぜ…!

 

同様に背中側も組み立てます。


よっしゃー!両方できたー!

この段階でもうだいぶ鎧っぽくなってるんじゃないでしょうか。

 

この辺の作業からの毎回の達成感がたまらない…

そしてこの曲面と革のツヤがたまらない…←

 

という変態性(?)を発揮して今回はここまで!

 

続く。

2017年3月15日水曜日

黒六枚胴6 札板加工

前回、胴のパーツを作る前に塗装した札板(さねいた)たち。


ばっちり乾いたので、今回はこの札板を加工していこうと思います。

 

これら札板は最終的に草摺(くさずり)という腰パーツや袖(そで)という肩パーツになるのですが、その時に使う場所によって実は少しずつ大きさを変えて作っています。

 

また穴の位置も少しだけ違うものもあるので注意しながら穴を開けていきます。


良い感じにみんな穴が開いているように見えますね。

でもね、左にあるたくさん穴が開いているやつ、実はこれ間違えて開けたんですorz

 

今回黒だし簡単に作ろうと思っていたのに、型紙に残っていた今回使わない穴の位置になんの疑いも持たず開けてしまったんです…!

 

しかも気づいたのはだいぶ後半になってから…

 

仕方ないのでこの穴は装飾にでも使うとします。うあー。

 

なんてちょっとした(?)トラブルはありましたがとりあえず札板全部に穴を開け終わりまして、次は胴の時と同じように曲げていきます!


こんな感じで!

これももちろん一枚ずつ、ダンボールの目に沿って一筋一筋曲げています。


終わったー!長かったー!

 

これで本当に部品はすべてそろったことになります。

ここまでが下ごしらえみたいなものなのでかなり長く感じてしまうのですが、しかしここを乗り越えなくては鎧は作れない!

 

ここから先はどんどん形ができていきます。

 

しかし!

今回は同じようなパーツを作り続けて疲れたのでここまでということで…(汗)

 

 

続く。