2018年9月23日日曜日

脇差補修3 補修完了

前回は木材から栗形(くりがた)を削り出しました。



ちっちゃいからわりかし大変でしたわ。


あと少しで完成なのでちゃっちゃと行きましょう!


まず、はなから写真撮り忘れましたが木材そのままだと塗料が乗りにくいので下地の処理としてサーフェイサーを吹きました。

一回でやろうとするとムラが出来る場合があるので薄く何度も吹きます。

全体の下地処理が出来たら、今度は黒スプレーで塗ります。



そいや!

こちらもサーフェイサー同様薄めに2,3回スプレーしました。

んで、鞘本体に接着!



わかってたけどぴったりー!

乾燥させて完成です。


本当は下げ緒も付けたいのですが今は手元にないので今回はここまで。

それでもこの栗形のおかげで帯にもちゃんと差せるようになったので大満足!

心なしか脇差自体もなにか新たな力を帯びたように感じます。


早いとこ下げ緒も付けて、ちゃんと大小差せるようにしたいなー!




終わり。



2018年9月19日水曜日

脇差補修2 栗形成形

前回は脇差の鯉口(こいくち)の修繕をしました。



薄い板貼っただけだけど(笑)

しかしこの微妙な厚さのおかげで、刀が鞘から不用意に抜けにくくなります。

納刀にも抜刀にもこれを踏まえた動きがちゃんとありますからね。


今回は栗形(くりがた)を補修します。



いろいろ考えたのですが結局木から削り出すしかなさそうなので木材を購入。

ちなみに下にあるのが鯉口補修に使ったバルサウッドのシートです。


幸い大刀があるのでその栗形の形を調べ小刀用に調整し、形を木材に写します。



まずは型より少し大きめに切り出し。

今回栗形の厚さは1cmなのですが、木材が5mmなので二枚切り出して貼り合わせ厚さ1cmにします。

せっかくなので木目の向きを縦横で90°違うように作って、貼り合わせた時に強度が増すようにしました。




木工用ボンドで接着したあとは洗濯バサミで挟んで固定。

乾燥させると



厚さ1cm!


あとはこれを型の大きさまで削ります。

削ったあとなんやかんやあって



できた!←


紐を通す穴を彫刻刀で掘ったり表面をやすり掛けしたりと、この工程が一番時間かかりました…

ちなみに底の部分はのちのち鞘に接着する箇所となるので、丁寧にやすり掛けして平らにしていきます。


ここまでやるとなんか栗形そのものに愛着湧いてきた…(笑)

試しに鞘に付けてみます。



なかなかいいんじゃないの!


次回はこれに色を塗り、鞘本体に接着します。



続く。



脇差補修1 鯉口

先日人生初の竹光(大刀)を手に入れたのですが、実は



鉄身(刀身が鉄で出来ている模造刀、要は斬れないだけの刀)の小刀は以前から持っていました。

これはあるとき友人からもらったものなのですが、もらった時からすでにだいぶガタが来ていてそのままでは使いにくい代物でした。

具体的にはまず鯉口(こいくち、鞘に刀を入れる穴)が非常にゆるい。

あまりにもゆるいので、腰に差した状態で僕が振り向いたり回転するとその遠心力で少し刀が抜けるくらいゆるい。

あと、栗形(くりがた)という鞘に下げ緒という紐をつけるための部分が取れて付いていませんでした。

この栗形は腰に差すときに鞘が帯から下に抜け落ちないためのストッパーの役割もあるため、ついてないとこれまた困る。


とはいえ小刀だけで使う機会もあまりないためこれまで放置してきましたが、この度大刀を入手したついでにこれらを補修し"大小"として差せるようにします!


まずは簡単だった鯉口から。

刀という"凸"部分と鞘という"凹"部分のサイズが合っていない状態なので、単純に鯉口の穴の方を狭めます。



内側に薄い木材貼りました。

はい、完成!(笑)

本来はここから刀のサイズに合わせて調整するのですが、なんと元の厚さでぴったり。

ちなみに今回は厚さ1mmのバルサウッドという木材を使いました。


このほかに刀身の根本にあたるハバキというパーツにテープなどを巻き太くすることで密着度を上げる方法もありますが、それだと若干見た目に影響が出るので今回は鞘の方を調整しました。

またゆるくなったら上から同じの貼ればいいしね。


説明込みだったのでだいぶ長くなってしまった!

ということで栗形補修はまた次回。



続く。

2018年9月13日木曜日

刀を振ってiPodを買う

昨日はここしばらく通っている殺陣稽古でありました。

この稽古場では、いつも僕が(勝手に)鎧の師匠と呼んでいる人から殺陣を習っています。

今後何の師匠と呼んだらいいのか少し迷っています←

そんな師匠から稽古写真を拝借。



殺陣中で動いているのでぶれていますが、ゆえに躍動感がすごい(笑)

この躍動感のおかげですげー出来てる風に見えますが実際は課題まみれ…

日々是精進ですわ。


昨日はこんな感じでローテクな一日でしたが、今日は打って変わってハイテク。

長年使っていたiPod classicが不調だったのですがついに曲を入れられなくなってしまい、やむなく新しいiPod touchを購入。

それが今日届きました。



急に新しくなったのでいろいろ驚いていますが、これもう電話できないだけでほぼiPhoneなんじゃないか…?

ずっとスマホはandroid派でなかなか苦戦していますが、何とか設定をして使えるようにしていきます。

もともとiPodは普段曲を聴いて気分のコントロールに使っていたりするのですが、それ以外にも

  • 新しい歌を覚える
  • オーディオドラマを聴く
  • 自分で録音した台本のセリフを聴いて覚える
  • 落語を聴いて覚える

などなどお芝居や落語などにも大活躍だったので使えないと大変困るのです。

これからまた必要になりそうな場面も待ってるので思い切って最新のを買ってやりましたとさ( ̄▽ ̄)


慣れるまでまだしばらくかかるだろうけど、これからよろしくなiPod touchよ。

2018年9月7日金曜日

読書会と第三次ロン毛期と鎧と初刀

書きたいネタはあるのに更新をすぐに忘れてしまう…


ということでいくつか最近の出来事をば。


もう先月になりますが、初めて読書会なるものに参加してきました。



と言っても、もう数年来の付き合いになる友人の主催なので新しい集まりという感じではなかったのですが。

前にその友人と会った時に本の話になり、その友人自身がより本を読むために読書会を開きたいと言っていたので是非と言ってその初回に参加させてもらいました。

僕、趣味の一つがいわゆる「ビジネス書」の読書で、なんだったら戯曲や演劇書よりたくさん読むんですが(←)、周りはもちろん演劇人ばかりでどちらかというと小説とかを読む人の方が多いのでずっと一人で読んでたんですね。

一般的に本は自分一人だけで読むものですが、実は複数人で読んだ方がインプットの質が上がることがあります。

そういうこともそれこそ「ビジネス書」で知っていたのでやってみたいなぁと思っていた矢先でもあり、読書会で本を読むことになりました。

読書会のスタイルや運営方法などもいろいろありますが、今回のは本当にただ集まって自分の選んだ本を読み最後に感想を発表するという簡単なやり方。

それでもその日読んだ内容をすぐ人に話すというアウトプットがあるので、一人で読むときとは少し違う感覚を得ることが出来ます。

今回特にテーマとかは決まってなかったのですが、たまたまお金の本ばかりになってしまいました(笑)

ちなみに僕が読んだのは「ウォール街のランダムウォーカー」



だいぶしっかりした本でその日だけでは冒頭しか読めませんでしたが、それでも楽しめたし次の集まりまでには読み切ってやろうと思っています。



また別の日のこと。

今人生で三度目の”ロン毛期”が訪れているのですが、そういえば本格的に役者やり始めてからはずっと髪が短かったので長い状態での写真がない!

ということで急遽撮影してきました。


撮影に際し久しぶりにコンタクト装着したので帰ってから記念に愛猫カタミミと撮ろうとしたら…



なんか自分でも見慣れない顔になりました(笑)

そしてカタミミは顔を見せてくれない…

この髪の長さで舞台に出る日が来るかはまだわかりませんが、せっかくのタイミングなのでいろいろ探っていこうと思います。



やっと今日書こうと思ったきっかけのネタまでこれた…←

ご存知の方もいるかと思いますが、僕はよく鎧を作っています。



こういうのね。

もちろん作るだけじゃなく自分でも殺陣をやったり自前の鎧で舞台やイベントに出演することもあるのですが、なぜかこれまで刀だけは持っていませんでした。

というのも、客演先で使う場合はそこが小道具として用意してくれるし自団体で出る時は主に木刀を刀に見えるように改造して使っていたので必要がなかったのです。

それでも結構前から共演者の中では”よく殺陣をやってる人”として認知されていた方なので、刀(ジュラ刀や竹光などの模造刀)を一切持っていないと言うと

「なんで若が刀持ってないの!?」

とよく言われておりました(笑)

そんな折、現在殺陣を習っている方からの紹介でついに一振りの竹光を手に入れることに!



いいねぇ…

ちなみにこの竹光、刀身はというと



実はまだ”木”のままなんです。

なのでこれから自分でこの刀身を銀色にして、本物の刀っぽく仕上げていくことになります。

その過程はまたこのブログでアップしていきます。


僕にとって初めてのこの竹光、これから大事にしていきたいと思います。

そしてこの竹光をかっこよく振ることが出来るように、より稽古に精を出していきたいと思います!