2018年3月14日水曜日

仏胴5 組み立て~完成

前回組んだこいつらと



胴を



結合!



そして、肩上(わたがみ)を付けた袖(そで)で



前後の胴を結合!!



そして脇腹で前後の胴を留めるための引合緒(ひきあわせのお)とかを付けて…



完成~~!!!

後ろはこんな感じ。



…えー、実は今回諸事情により材料が足りなくて後ろの草摺(くさずり:腰パーツ)が一組足りません(汗)

つっても今すぐ使うわけじゃないしまぁいいよね!←


全体的に黒いので少しわかりにくいけど、やっぱ胴の形というかバランスというかが若干気になる…

実際僕が装着しても少し大きくて鎧の中に空間ができてしまうので、これをベースとしてまた少し修正せねばなりますまい。

でもこれ自体は体の大きい人向けということで使えそうだし今回はこれでよしとするかな!

形を修正するにしても一番シンプルな仏胴を作ることができたので、ここからバリエーションを増やすのはかなり楽になった予感。

次からも楽しみだぜーい!



終わり。



2018年3月4日日曜日

仏胴4 札板組み

前回穴を開けまくった札板(さねいた)に



今回は紐を通していきます!



本来の鎧は上側の胴から紐をとって徐々に下に組んでいく(威す・おどす)のですが、それだともろもろ長さの調整がしずらいので僕は一組ずつ下から組んでいきます。

そしていつもは丸紐を使ってたんですが今回は平紐なので、穴を通すときに紐を山折りにして交差する点(菱目)がきれいになるように気を付けて通します。


途中の作業自体はほぼ変わらないので割愛して、



一つできた!

若干歪んでるな…

これは多分合皮の伸びる向きを間違えて貼ってしまったのでしょう次回気を付けようぐぬぬぬ

とはいえこういう時に大事なのは細かいことは気にしない精神←


この作業を数回繰り返して…



量産!

いやこれ地味だけどめっちゃ時間かかるんすよ…

しかしこの辺に来るとそろそろテンション上がってくる頃合いだね!←


作業自体はかなり時間かかったけど記事内容としてはあんま変化がないからもう少し書こうかな。。。


まだどれにするかは決めてませんがとりあえず袖(肩パーツ)と草摺(腰パーツ)ができたので、今度は前後の胴を肩でつなぐ肩上(わたがみ)というパーツを作ります。

本来は背中側の後胴から肩に向かって伸びている後胴と一体になったパーツなのですが、それだと普段の保管や取り回しが若干やりにくいので別パーツとして作ります。



ざ・シンプル。

長方形のウレタンを熱で曲げて合皮を貼っただけ。

んでこれに穴を開けて選んだ袖と接合。



変化が地味!

しかしこれにより袖を前後胴とつなげることができるようになりました。

これでパーツは揃ったかな?

あとは組み上げるのみ!


続く。



2018年3月3日土曜日

仏胴3 札板作り~穴あけ

前回までで仏胴の肝となる胴ができたので、今回は肩パーツの「袖」や腰に付く「草摺」を作っていきます。

といっても以前南蛮胴で作ったものと同じなので作業自体は割と楽かな。

などと調子に乗っていたら序盤の写真撮るのすっかり忘れてましたすみませんでした←


とはいえ作業開始ー


袖や草摺の元となる札板(さねいた)は、3mm厚のウレタンで作ります。

で、動くとわりとひらひらして裏側も見えてしまうので、もともと黒い色のウレタンを使い色をごまかします(合皮の色が黒だからね)

んで札板のウレタンを切り出したら、過熱して反りを付けます。


さぁここから画像付きだ!←

合皮と札板にGボンドを塗り、貼る準備。



今回は胴の時とは違いボンド G17を使います。



G17の方が乾燥した後の強度があるので、薄いウレタンを使う札板にはこちらを使っています。

ただしG17はG10と違い完全に乾燥すると接着力がなくなってしまうので、半乾きみたいな状態で接着します。

しかも接着力が強く少し触れただけでもかなり強力にくっつくので注意が必要。

まぁ今回は一つのパーツが小さめだし曲面も一方向だけなので、強度をとってこっちを使います。

そして貼ったものがこちらになります!



てってれー!

画像の5枚は一組分なので、同じ作業をあと何回もするんですけどね…


札板本体ができたら、今度はこれに紐を通す穴を開けていきます。



こんな感じ。

ダンボールの時と違ってすでにこの段階から金属感が少し出てるな…


穴あけももちろんパーツの数だけ!



これでもかなりシンプルな構造にしてるのに相当な数の穴を開けております…。

本物はこれが鉄板で穴の数も10倍以上あるんだろうから、甲冑師はほんとよくやるよ(´Д`)


今回は疲れたのでこの辺で(笑)


続く。



2018年3月2日金曜日

仏胴2 胴合皮貼り

前回作った前後胴に合皮を張っていきます。


今回も早々にトルソーのトール君の出番。



まずは前胴にGボンドを塗ります。

ちなみにパーツが大きく曲がり具合も大きいため、ここではボンドG10を使用します。




これなら圧着しなければ貼り直しができるので、大物もやりやすい。

胴本体のほうは、G10をGうすめ液で2倍くらいに薄めたものを数回塗り乾燥。

合皮のほうは原液のまま二度塗りして乾燥させます。

そして両方しっかり乾燥したら、中心から徐々に合皮を貼っていき、



周りを内側に折り込み接着して



前胴完成!

なかなか美しい丸みに仕上がったと思いませんか!!←


同様に後ろ胴も合皮を貼り



貼り



完成!



形を整える段階で若干の歪みが出てしまいましたが、装着すれば気にならなくなると思うので今回はこれで良し。

ざくざくとではありますがこれで今回の仏胴最大の特徴である胴ができたので、次回からは他のパーツに移りたいと思います!


続く。



仏胴1 胴作り

前回フルウレタン製の南蛮胴を作ったので、今回はこれまでダンボールで作っていたような鎧をウレタンで作ってみようと思います。


せっかくなので今後別の形の鎧にしやすいように、今回はシンプルな「仏胴」というものを作っていきます。

本来仏胴とは、小札の段差やつなげた鉄板の境目を漆で塗りかため平らに見せたり、最初から一枚の板から作るような装飾や段差のない平らな(といっても曲面ですが)胴のことを言います。

これならウレタンでも作りやすいはず!!


まず肝心の胴を作っていきます。

基本的には丸いので、樽を作るように縦長の板をつなげてみましょうか。



なんとなくいい感じ!

これに縁をつけて



過熱して形を整えれば



よさげな前胴の出来上がり!

細かい形は今後も微調整するでしょうがとりあえず今回はこれで進もう。

同様に背中側も



こっちは前胴ほど丸くないので若干複雑な形になりましたが多分いい感じ。

写真は撮り忘れましたが後ろ胴にも縁を付けました。


丸みがあるので型紙を作るまでが少し面倒でしたが、形が決まってしまえばかなり作りやすいかもしれない!

これはこの一領作り終えた後の展開がかなり楽しみになる型ができた予感…(笑)


ともあれ今回はここまで!


続く。