2018年1月15日月曜日

南蛮胴6 組み立て~完成

前回までであらかたのパーツが揃ったんじゃないかな!

というわけで今回は組み立てて行きます。


まず、胴に草摺を付けていきます。



お気づきだろうか…

実は諸事情により紐の色を青から黒に変更しています(汗)

これはこれで好きだけどね!

そんな感じで前と後ろ両方とも草摺を付けました。





今回後はあまり見えなくなるので二つにしました。

もうこれだけで充分使えそうなのですが、今回は機能面から佩楯(はいだて)も直接前胴に接続します。

なんとなく一回仮組み↓



いいじゃんいいじゃん…!

よっしゃラストスパートだーーー



肩パーツである袖(そで)はどうしようかと思ってたのですが、今回は満智羅(まんちら)に直接つけることにしました。

そして前後の胴の接続のために



脇腹に面ファスナー(いわゆるマジックテープ)を仕込みます。

んでちょっと写真は撮り忘れたのですが満智羅を一部切り開いて面ファスナー仕込んだり、脛当ての裏に布パーツ作ってまた面ファスナーで留められるようにしたりして…




完成!!


うおー!いつもより時間かかったけどだいぶ鎧ー!←

暗がりで椅子とかに置いといたら結構ビビりそう(笑)


今回は和物の鎧ではめったにやらないフルウレタン製で作ったので当初はいろいろ悩みましたが、結果としてはなかなかいいもんができたんじゃないかと思います。

とはいえまだまだ改善の余地はありまくりなので、機会があったらまた作り直そうかな!


ここまでお付き合いいただきありがとーございましたーm(__)m



終わり。




2018年1月14日日曜日

南蛮胴5 籠手と佩楯

今回は「南蛮胴3」で布部分だけ作った籠手(こて)を作っていきます。

まず



手の甲と指の部分にウレタンパーツを縫い付けます。

雑兵だったら手の甲だけでいいんですが、今回は武将用なので親指も付けます。

そしたら次は



手首から肘にかけてのパーツを紐で組み合わせ、布に縫い付けていきます。

同様に上腕部分も板パーツを縫い付け。

各板パーツの布地への縫い付けが終わったら



腕の内側に紐を通して、籠手を筒状にします。

この一連の作業をもう片方の籠手も同様に行い



籠手の外観が完成!

で、本来籠手は胸に付くところの前後両方から紐が出ていて腕と反対側の脇(右腕の籠手は左脇)で結んで留めるのですが、今回は脱着を素早く行うために



帯ゴムとマジックテープ!

しかしすでにだいぶかっこいいな…←

あとわかりにくいんですが、手首を締める紐や指を通す紐なんかも付けてます。

これにて籠手は完成!


布関連でもう一つ行きましょうか。



こちらも布だけ作ってあった佩楯(はいだて)。

これに、合皮を貼った3mm厚のウレタンを縫い付けていきます。



こういうのミシンでできないからつらいな…



両足分完成!

本当はサロンエプロンのように腰に巻き付ける紐が必要なのですが、こちらも籠手と同様今回はサクッと付けられるようにするのでひとまずこれで終わり。

今回は布パーツたちでした~。


続く。



2018年1月13日土曜日

南蛮胴4 合皮貼り

今度こそ他のパーツにも合皮を貼ります…!

まず前回装飾した胴から。



胴は曲面が大きいので、札板(さねいた)の時に使った「G17」ではなく「G10」のボンドを使用します。



G10はG17に比べて接着力は劣りますが完全乾燥してからの貼り合わせになりますし、軽く貼って圧着する前ならはがして貼り直すことも出来るので曲面が貼りやすいのです。

(G17の方が貼った後の仕上がりが硬くなるので、札板の時は僕の好みでG17を使用しました)

使い方はG17とほぼ同じなので、まず合皮に原液のまま2度塗り。

そしてG薄め液で薄めてから、胴に塗ります。



ちなみに



全面塗って持ちにくくなるので、裏側にウレタンの端材を軽く貼り付けて取っ手にすると作業しやすいです。

G10なのでいつも(G17)より長めに乾燥してから、



トルソーのトールくんスタンバイ!



センターから徐々に貼っていきます。

そして貼り終わったものがこちら↓



いつの間にか満智羅(まんちら)も出来てるー←

曲面の曲がり具合が大きいとたとえ伸びる合皮であってもどこかで"歪み"ができるので、なるべくその"歪み"を目立たない箇所に集めて切り落とします(今回は満智羅で隠れるので首元にしました)。


同じ要領で背中も



脛当ても



合皮を貼り終わりました!

こちらは装飾として草摺と同じ色の紐を通してあります。


大物はだいたい終わったかな?

今回はここまで~


続く。



2018年1月12日金曜日

南蛮胴3 ふち付け~布パーツ

前回草摺を作り終え、今回は他のパーツにも合皮を貼るとか言ってましたがまだその前にやることが結構ありましたすみませんでした(;´Д`)

まずは



この中の胴体パーツ。

これの



脇に"ふち"を付け、腰のところに帯状のパーツを付け立体感を出しました。

これがあると西洋甲冑感がだいぶ上がった気がする!


次は布パーツ作り。



今回はド派手に、黒地に金の龍の柄。

これを



ぬいぬい



ザ・長方形!

これをもう一枚用意して、佩楯(はいだて)というももを守る部分の布にします。


さらに籠手の作業をサクサク進めたのですが、写真はすっぱり取り忘れました←

作業内容的には、まず佩楯と同じ布で籠手の本体になる布を両手分作ります。

そして以前作った籠手の板パーツのいくつかに、胴と同じ要領でふちや装飾を付け、札板(さねいた)のように合皮を貼りました。

あと脛当ての膝頭のところにも細いふち付けました←


かろうじて全体像!↓



まだこれらは良い位置に並べただけですが…

だいぶ良くない??(*´ω`*)


予告とは異なりましたが、今回はこの辺で…


続く。




2018年1月11日木曜日

南蛮胴2 札板組み

前回は



南蛮胴のだいたいのパーツを切り出しました。

しかしパーツ数で言ったらまだ4割くらい。

今回はこの画像にはない袖(そで)と草摺(くさずり)を作っていきます!

まずは籠手と同様3mm厚のCOSボードをひたすら切り、熱を加えてひたすら曲げる。



偶然にも炊飯器がちょうどいい曲がり具合だったので型にしました(笑)

んで、曲げた札板(さねいた)に合皮を貼っていくのですがその前に、



防毒マスク装着!

コスプレ造形などでも良く使われるGボンドは吸い込むと体に毒なので、必ず換気をしたうえでこのような防毒マスクをつけて作業します。

(ちなみに前に使ってたマスクの吸収缶がまさかの売り切れだったので別の型のをあらためて買いました…orz)

準備が整ったところでまず合皮にG17を二度塗りし、札板の方にはG薄め液で少し薄めたG17を塗ります。



ひたすら塗ります。



そして貼ります。



てってれー!
素敵な札板の出来上がり!!

…という作業を、あと30枚くらい繰り返しました(;´Д`)

内容は同じなので割愛!

んでこいつらの所定の位置に穴を開け



紐を通し



組み上げると…?



こんな感じに!×7



記事にするとたいしたことないけど、実際はここが一番時間かかるところなのよ…

ダンボール鎧の時と同様、サイズは袖(肩)も草摺(腰)も同じにしたので、組み上げてからバランスを見てどこに使うか考えます。


とにかくこれで袖と草摺の出来上がり!

次は他のパーツにも合皮を貼っていきます。


続く。



2018年1月10日水曜日

南蛮胴1 パーツ切り出し

今回は「南蛮胴(なんばんどう)」という種類の鎧を作っていきます。


「南蛮胴」とは、海外から輸入した西洋甲冑の胴部分に日本の鎧の袖(そで)や草摺(くさずり)を付けて作った鎧のこと。

最初日本にその西洋甲冑を着てきた連中が海軍だかで胴しかつけてなかったとか、そもそも西洋人サイズの腕や脚の鎧が日本人に合わなかったからとかいくつか説があるようですが、結果ものすごい和洋折衷アーマーが出来上がったわけです。


そして今回は今までのように胴だけではなく、籠手(こて)や脛当て(すねあて)も作るのでいつもより盛沢山になりそうですな!
(とはいえちょいちょい写真を撮り忘れているので文章多めになるかと思いますがご容赦を…)


さっそく、各パーツの切り出しから!

まずは脛当て。



今回は全てウレタンで作っていくので、大きめの奴を使います。

画像は5mm厚のリアラボード。

パーツ数が多く分かりにくいので、最終的に合皮を貼ってしまう表側に各パーツの名前を書き込んでいます。



(あくまで僕の場合はですが)最初は断面が垂直になるように切り出し、後から角度を付けたい箇所に改めて線を引き斜めに切ります。

文章だとわかりにくいと思うのでとりあえず斜めに切った部分を貼り合わせてみると、



真ん中が山になっているのがわかりますかね?

あと上部の立挙(たてあげ)という膝にあたる部分と本体との間も少し谷になっています。

んでこれらをさらにくっつけると



すでにだいぶ立体的!

試しに装着



なかなかいいんじゃないの!?

ということで逆向きのものをもう一つ作り、脛当てはとりあえずOK。


次は籠手の板部分を作ります。



ででん。

すでに熱で曲げるところまで終えてます←

こっちは3mm厚のCOSボードというウレタンを使用。

そして、



はい胴体も作ってましたー

脛当てと同じ要領でセンターに角度をつけています。
この角度のある部分のことを鎬(しのぎ)と言い、南蛮胴の大きな特徴のひとつです。

それから首元に満智羅(まんちら)という部分もつけます。

すでにかなり鎧っぽい!

こんな感じでごりごり作っていきます~



続く。