2019年3月17日日曜日

【読書振り返り】2019年2月版

前回から始まった月ごとの読書振り返りですが、今回は2月版!

先月は普通の本(?)の他に「まんがで読破」というシリーズをいくつか読んだので少し数が多くなりました。

それでは行ってみましょー。


【大富豪がわが子に伝える秘密の法則】



同じ著者と翻訳者の組み合わせの【一流の人に学ぶ 自分の磨き方】という本が大好きで、この二人の名前を見た時点で購入を決めていました(笑)

この本は著者が世界中の億万長者1200人以上(!)に聞いた「経済的成功について自分の子供に何を教えていますか?」という質問の答えをもとにして書かれています。

大富豪というとお金のことだけに思いがちですが、そのお金はあくまで様々な分野でなにがしかの成功をした結果として稼いだということなので、この本ではお金についてのことよりむしろ成功するための考え方や心構えについて説いています。

そしてタイトル通り子供に伝えるというテーマなので内容もわかりやすく、それでいて成功するための情熱が湧いてくるような項目ばかりです。


【死ぬこと以外かすり傷】



幻冬舎の編集者でありながら最近様々な分野で活躍している箕輪さんの著書。
内容としてはビジネスの現場での自己啓発という感じに近いかもしれない。

とにかく仕事に対して攻めに攻めて、情熱をもって働きまくる姿勢が伝わってきます。

それでいて時代を読み人を読み、そのうえでひたすら数を打ちまくる。

そういう考え方が染みてくる一冊です。


【ピロリ菌やばい】



先月読んだ【健康の結論】に出てきたので読みました。
こちらは胃がんの原因の多くを占める“ピロリ菌”に特化した内容が書かれています。

なによりこの本の特徴は、簡易的な検査キットが付いていて検査料と共にこの本に書かれている機関に検体を送ることで自分がピロリ菌に感染しているか手軽にわかるというところ。

検査の結果感染していなければ安心できるし、たとえ感染の疑いが出てもそこから病院でさらに詳しく検査して除菌することで今後の人生で胃がんになるリスクを大きく下げることが出来ます。

ホリエモンの“治療より予防”という信念を形にした画期的な本です。

皆どんどん調べればいいんだ!


【筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方】



Twitterで大人気の筋肉社長ことtestosteroneさんの、食事法についての本。

他にも様々な筋トレ本を書いている著者が、ダイエットに関してはむしろ筋トレより大事だという食事管理の方法を細かく教えてくれます。

その食事管理法とはつまり“マクロ栄養素管理法”。

マクロ栄養素とは「タンパク質・脂質・炭水化物」の三大栄養素のことで、要は一日の摂取カロリーを自分の身長体重などの情報から計算されたカロリー内に納めつつマクロ栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)を必要な分だけ摂取するというもの。

これは“出来たらいいな”くらいの数あるダイエット法の一つなどでは決してなく、今すぐ国民全員が実践すべきレベルの科学的で“最強の食べ方”です。

間違ったダイエットをしてマクロ栄養素が足りてなかったりすると逆に「太りやすく痩せにくい体」になってしまったりします。

そういう過ちを犯さないために、そしてしっかり筋肉を育てるために、このマクロ栄養素管理法は非常に重要な方法です。

ちなみに僕もこの本を読んでから筋トレと並行して実際にマクロ栄養素管理法を(全然完璧ではないながらも)やってみて、約一ヶ月で体重は約2kg、体脂肪率も約1~2%程度落ちてきました。

なにより普段食べるものの栄養素を気にしだしてからは食品に対する感覚が変わってきたのを実感しています。


【古事記 (まんがで読破)】



ここからはまんがで読破シリーズ。まずは日本の神話である古事記です。

古事記は以前岩波文庫の読み下し文のものを読んだことがあるので大体の内容は知っているのですが、ビジュアルでわかるとこれはこれで理解しやすい。

ストーリーとしても高校生が古事記の内容を調べていくという流れなのでただの説明に終始せず読みやすかったです。


【日本書紀 ─まんがで読破─】



古事記を読んだので日本書紀も。

日本書紀は原文を読んだことはないのですが、古事記と微妙に名前が違ったり話の細かいところが違ったりとこれはこれで面白かったです。

それに古事記の方が若干ファンタジー寄りなのですが、日本書紀の方は天皇の系譜についてより細かく書かれている印象で目的の違いがはっきり感じられました。


【五輪書 (まんがで読破)】



大剣豪・宮本武蔵による著書の漫画版。
一応ナビゲーターみたいなキャラはいるのですがほぼ宮本武蔵さんご自身が五輪書の内容を解説してくれます(笑)

五輪書はもともと兵法書というか武芸書といった類のものですが、漫画で描かれていることで刀の構え方や敵との対峙の仕方などが文章だけよりわかりやすいので元の五輪書にはないメリットが結構あると感じました。

これでざっくり理解してから元の本を読むと理解が深まりそうなので、今から楽しみにしています。


【学問のすすめ (まんがで読破)】



こちらも福沢諭吉先生ご本人が解説してくれます。

この本では「学問のすすめ」そのものの内容だけではなく福沢諭吉の人生についてもわかりやすく書かれているので、どういう時代背景のもと「学問のすすめ」が書かれたのかについても分かり理解がいっそう深まります。

たまたま先日テレビで、どこかの社長が「学問のすすめ」を経営の指針にしているというのを観たばかりなので個人的にタイムリーで、これもまた元の本を読むのが楽しみな一冊です。


【論語 ─まんがで読破─】



ある学校に臨時でやってきた国語教師(牛)が論語を駆使してクラスの生徒を導いていくというなかなかな超展開。

国語教師(牛)の存在はさておいて、随所に出てくる論語のフレーズはよく聞くものからなかなか耳にすることがないものまで幅広く書かれています。

もちろん長さの都合から「論語」全体からすればほんの一部しか紹介されていませんが、それでも現代社会でもばっちり当てはまる核心をついたものばかり。

勉強したころは漢文だというだけで敬遠しがちなものですが、学園ものという身近な例での実践例を見るとすごく理解しやすいものとなります。

解説は国語教師(牛)ですが。



2月は以上9冊でした。

まんがで読破シリーズがあるので数は多くなりましたが全体的に読みやすいものばかりで楽しかったです。

また食事法は実践しているしピロリ菌検査もそのうちやるので、読書によって行動が変わったわかりやすい月でもありました。

心構えも教養も健康も、何でも本から学ぶことで人生を向上させていきます!


追記:
まんがで読破シリーズは他にもたくさん作品があるので、興味のあるものが漫画化されてないか是非一度探してみてください!

2019年3月9日土曜日

【読書振り返り】2019年1月版

小説よりビジネス書を読むことが趣味の俳優、若林辰也です←

今年から毎月の読み終わった本を手帳にメモするようになったのですが、せっかくなのでブログでもそれぞれの本について感想を書きつつ振り返ってみようと思います。

ということで今回は2019年1月に読んだ本について書いていきます!



【エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする】



年始ということで最初は過去に読んだ良書の再読から始めました。

現代人はとかく忙しいので、様々なことを同時に処理しようとして意識やエネルギーを分散してしまいます。それでは何事も解決できず中途半端になってしまいます。

この「エッセンシャル思考」というのは、今やるべきと思っている“多くの瑣末なこと”を切り捨て時間やエネルギーを“少ない大切なこと”に集中させるための考え方です。

「より少なく、しかしより良く」

これがこの本から学べる重要な考え方です。


【一流の人に学ぶ 自分の磨き方】



僕が大好きな本の一冊。これも再読。

「信念、勇気、努力、情熱、成長、規律、学習、感謝、謙虚、正義、忍耐、寛容」の12のテーマについて、1流の人と2流の人(1流以外の人達)での考え方の違いが書かれています。

それぞれのテーマはさらに細かい項目に分けられ、各項目は長くても見開き2ページに収まる文章で書かれているので短い時間でも読みやすいです。

例えば、

「二流の人(中略)の信条は、仕事でしたすべての行為の対価を受け取ることだ。
 一流の人(中略)はひたむきに努力すれば、いくらでもチャンスに恵まれることを知っている。」

という風にわかりやすく比較して書かれているので、自分の考え方を少しずつ1流の人の考え方に近づけるのにもすごく便利な本です。

この本はつい定期的にいろんなページを見返してしまいます。



【センスは知識からはじまる】



再読。
「くまモン」をデザインした水野学さんのセンスの磨き方についての本です。

水野さんはセンスの良さを“数値化できない事象を最適化すること”と定義し、どんなジャンルでも共通のセンスの本質について教えてくれています。

どんなものでも、それに対する知識が多ければ多いほどセンスの良さを発揮できる可能性が高くなります。

そしてその知識を効率良く増やすコツは

  1. 王道から紐解いていく
  2. 今、流行しているものを知る
  3. 「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる

この3つ。

これらで知識を蓄積していくことでセンスは磨かれ、より最適化したアウトプットができるようになります。


【本物の大富豪が教える金持ちになるためのすべて】



タイトル通り、第三者ではなく金持ち本人が書いた金持ちになるための本。

著者はイギリスの出版業界で財を成した大富豪で、その当時の実際のビジネスの経験も数多く書かれなかなか臨場感にあふれた内容になっています。

もちろん僕が現在いるのは数十年前のイギリスでもなければ出版業界でもありませんが、その考え方や心構えは参考になることも多く、きっとこの著者が現代日本の若者だったとしても大成功したろうと思えます。


【人生にゆとりを生み出す 知の整理術】



作家でありブロガー、そして“元日本一のニート”というpha(ファ)さんの本。

働きたくなさ過ぎてシェアハウスを運営したり本を出したりしたphaさんがある種成功した理由の一つが「しんどいことを避けてうまくやる」こと。

そして知識があれば多くの不幸(しんどいこと)を避けたりいろんなことをショートカット(うまくやる)出来たりする。

知識は勉強によって身につきますが、この勉強への抵抗のなさが人生を変えることになります。

ということでこの本にはphaさんが実践している多くの勉強法が書かれています。

勉強法というと堅苦しく感じますが、大事なことは
  1. 「習慣の力」でやる
  2. 「ゲーム感覚」でやる
  3. 「楽しいことだけ」やる
この3点。

勉強は楽しいものなのです。


【小さな習慣】



昨年末に読んだ【ぼくたちは習慣で、できている。】に出ていたので買った、このテーマでは有名な本。

様々な習慣を身につけるために有効なのは、とにかく小さいことから始めること。

ということでこの本の著者はブログで「腕立て伏せ1回チャレンジ」というのをやったそうです。

「1回なら失敗のしようがない」ので毎日クリアできるし、腕立て伏せの体勢はすでに出来ているので1回以上の回数も心理的にやりやすくなります。

結果この「腕立て伏せ1回チャレンジ」は最終的にジム通いまで発展し、習慣化としては大成功をおさめます。

他の習慣も同様で、ハードルを下げてとにかく小さく始めれば、いつか大きなことが実現できるようになります。


【やめられなくなる、小さな習慣】



習慣シリーズ。これコーヒーこぼして染みを作ってしまった本や…orz

こちらでも上記【小さな習慣】と同様に身につけたい習慣のハードルを下げ小さく行うことが説かれていますが、ほかにも習慣化に使えそうな最新のスマホアプリのことが書いてあったりと具体的な方法にも言及しています。

その根底には「習慣化は技術だ」という著者の考え方があり、それゆえ誰でも再現できるように多くの“技術”が載っています。


【健康の結論】



ホリエモンこと堀江貴文さんの健康についての本です。

堀江さんの本をあまり読まない人には意外なテーマかもしれませんが、堀江さんはとにかく死というものに恐怖を感じ、長生きしたいそうです。

そのために様々な情報を集めたり予防医療を普及させるための団体を作ったりして活動しています。

この本でも知っていれば比較的簡単に予防できるガンのことや、一般人がAEDを使う大切さなどが書かれています。

胃がんや大腸がん、子宮頸がんなど現代では多くのガンでその罹患リスクを下げる方法があるし、AEDは使った場合と使わなかった場合で救命率が2倍近く変わります。

どれも知っていればできることで、またどんな病も治療より予防の方が金銭的なコストも安く済みます。

なにより健康に過ごせることって素晴らしいじゃないですか。

この本をはじめ知識を付けることで自分の体のみならず大切な人の身も守ることができる。

是非一読をお勧めします。



以上、再読したものも含めて8冊。

実際には並行して読み進めていたものもあるのでもう少しあるのですが、とりあえずこんな感じで。

テンション上がって思いのほかひとつひとつが長くなってしまった…

それぞれの本のタイトルと画像はAmazonのページにリンクしているので、興味のある本があったら是非読んでみてください。

己に課金する楽しさを一緒に味わいましょう(笑)