【これからを生きるための無敵の―お金の話】
インターネット掲示板の2ちゃんねるやニコニコ動画を作ったひろゆき氏が書いた、その名もずばり「お金の話」。
お金についての不安を持っている人は多いと思います。
この本ではその不安から解放されて毎日楽しく生きていくためには何が必要なのかについて語られています。
まずある程度のお金は生きる上で必要なのですが、それで幸せになれるかはまた別問題。
そしてお金を使わないとストレス解消や休日を過ごせないという人は、どんなに働いてもなかなか資産が貯まりません。
お金を使わないで楽しめる趣味を持っている人は最強です。
他にもこの本ではこれからの時代のお金の稼ぎ方についても触れています。
ユーチューバーなんかも徐々にメジャーになってきましたが、まだまだ日本国内向けに作っている人が多い。
翻訳技術の発展を利用してもっと世界向けに作っていく余地は多く残っています。
そしてその時に力を発揮するのは、おそらく日本の伝統芸能。
意外と日本の未来はまだまだ明るいのかもしれません。
【サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福】
2016年に出版され話題になった「サピエンス全史」の上巻。
2月からちまちま読んでいてやっと読了しました。
この上巻では、僕ら人類種の起源であるホモサピエンスなどが生きていた時代から紀元前200年頃までに大きな帝国を築くあたりまでが描かれています。
そもそも他の動物たちに比べて特別強靭な肉体というわけでもなかった人類は共通の物語(神話や遠くで起きた出来事など)を信じることによって大きな組織を作ることができるようになったことや、狩猟生活から農耕生活になったことで数は爆発的に増えたがそれぞれの自由は大幅に減ったことなど、人間社会の発展(ときには発展とは言えないことも)がすごくわかりやすく書かれていて理解しやすいです。
僕は読めば読むほど果たして現代の人類が“進化・発展”した結果なのか疑問を抱いてしまいました。
それに農耕の広がりの時に起こった、個人レベルでは生活の向上を期待して始めたことでも全体で見ると前の世代よりも窮屈な生活になってしまっていることなど、基本的に人間の考えることはこの数千年あんまり変わってないことなども分かり非常に面白いです。
下巻も早く読みたい!
【英語の多動力】
堀江さんついに英語関連の本まで出したか。
根底に以前話題になった【多動力】
自動翻訳なども精度が上がっていくこれからの時代になぜ自分で英語を学ぶのか。
それは、やっぱりその方が効率が良いからにほかなりません。
日常会話すらいちいち機械に頼っていたんじゃ結局その心は伝わらないし、英語が使えれば手に入れられる情報の数が文字通り桁違いになるのです。
それにやっぱり日本人は日本人相手に商売しがちですが、単純に考えて日本以外の人の方が圧倒的に多いのですから、やはりそこに目を向けない手はありません。
インターネットで世界と瞬時につながることが出来る時代なのですから、やはり英語は話せるようになるべきなのです。
ちなみにこの本の影響で僕も普段使っているスマホの基本言語を英語に設定し直しました。
最初こそ新鮮で別のスマホみたいでしたが慣れると特に不便な点もなく、それでいて英語に触れる時間が単純に増えるのでお勧めです( ̄▽ ̄)
【トランス (新版)】
僕にしては珍しく戯曲←
鴻上尚史さんが1993年に書いたものを2005年の上演に際し書き直した新版です。
初演の方の映像を観たことがあるので読んでいる時はどうしてもその時のイメージで読んでしまいましたが、やっぱり面白い。
普段あんまり戯曲読まないので少し時間かかるかと思っていたのですが読み始めたら止まらなくなり、結局その日のうちに最後まで読んでしまいました。
また本来作品とは関係のない“まえがき”と“あとがき”も本を買って読むからこその楽しみです。
【キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論】
これもしばらく「サピエンス全史・上」と並行してちまちま読んでいた一冊。
主にハイテク製品を売るときに経験することになるその商品やサービスのライフサイクル(時系列ごとの売れ方や売り方、市場の変遷)の中で、初期市場とメインストリーム市場との間にある溝:キャズムについて書かれた本の改訂版。
この説明だけだとなんのこっちゃって感じですが、規模の小さい初期市場から規模の大きいメインストリーム市場へ移行する時にターゲット層の違いから大きな落とし穴があるから気を付けろ、って感じです。
この本では改訂前から多くの実例を挙げているのですが、その例として挙がっている企業が改訂版では新しいものに変わっていて現代でもわかりやすくなっています。
テクノロジーが発展し数多くのハイテク製品に囲まれた現代では、このキャズム理論は決して他人事ではありません。
それに相手(ターゲット)によって売り方やその製品の在り方を変え適応していくことはどの業界にも共通する戦略になっています。
変わることで成長することの重要性がよくわかる一冊です。
【マッチョ社長のお悩み相談室 すべての悩みは筋トレで解決できる】
Twitterなどで人気の筋肉社長ことTestosterone氏の本。
構成としては各テーマごとにTestosterone氏が様々な質問に回答する形で筋トレのすばらしさを伝えています。
どの項目も質問が先行するので読みやすいですし、たまにある不思議な(?)質問にもユーモアを交えてしっかり回答しているので、他のTestosterone氏の本ともまた違う一面が垣間見えます。
他の著書同様解決策が筋トレに偏りつつも、しっかりと人生と向き合った答えばかりなので、読めば誰でも何かしら引っ掛かる部分があると思います。
【マンガ版 「好き」を仕事にして生きる】
ホリエモンこと堀江貴文さんの仕事についての本です。
仕事と言っても具体的なノウハウなどではなく、どんな仕事をやっていくべきかという考え方が書かれています。
結論から言うとそれはつまり「自分の好きなこと」。
自分の好きなことを仕事にすることで最大の集中力を発揮することが出来、結果として成果を上げることにもつながります。
この本では堀江さんの従来のこの主張を文章と並行してマンガでも描いています。
マンガの方の設定は、寿司職人の息子である主人公が交通事故をきっかけに西洋ファンタジーRPGのような異世界に転生してしまい、そこで武器商人をはじめとして自分なりに商売をしていく…というものです。
書かれている堀江さんの考えは他の著書でもおなじみのものが多いのですが、それでもベタベタな異世界転生ものとして主人公が仕事をしていく描写のおかげでかなり細かい内容までわかりやすく頭に入ってきます。
個人的にはベタな西洋ファンタジーの世界観が大好きなのでもうそれだけでかなり楽しみましたが、さらにそこで得た学びを応用することで自分の人生を充実させることが出来るというかなり効率の良い読書となりました。
また内容の大体半分くらいが漫画なので、通常の書籍よりも読み終わるまでの時間が短かったのも大きな特徴です。
本の内容だけじゃなく、時間を含めた読書効率まで上がる堀江さんの本には毎回驚かされます。
3月は以上の7冊でした。
お金に歴史に英語に戯曲…なんだかいつも以上にバラエティーに富んだ内容になったように思います。
今月も読んで終わりではなく、僕の今後のものの見方に大きな影響を与えるような本ばかりだったので将来に渡って効果の大きな経験が出来たんじゃないかな。
平成が終わって令和になっても、これまで同様飽きることなくたくさんの本から学び続けようと思います!
※各本のタイトルと画像は全てAmazonの販売ページにつながっていますので、気になるものがあったら是非リンクを見てみてください!